久しぶりの投稿になりました(笑)まあ、色々ありますよね
今回は人気漫画「ドラゴンボール」で登場する「ホイホイカプセル」という、家や車を小さな薬で使うようなカプセルに閉じ込めて持ち運べるという、ドラえもんの「どこでもドア」に匹敵する夢のような超便利アイテムですが、科学的に見て実現可能なのか考察してみたいと思います。
あくまでも個人的見解なので、正確性には欠けると思いますが、専門家の方からコメント頂けると幸いです。
さて、本題に入ります。原作の台詞では「〜を粒子に」とありますが、設定ではバイクなどの物体を小さな粒子に変えて、持ち運ぶみたいなイメージのようです。なるべく原作の設定に沿った可能性を探りたいところですが、実現度の高さを優先して可能性を探っていきたいと思います。
バイクや家に限らず、私達の体や地球など、全ての物体は原子の集合であり、無数の粒子の集まりです。原作の設定に沿って粒子に〜というのは既に粒子で構成されている物体を粒子に変えるというのはほぼ意味がない、ということになります。別の粒子に変えるという言葉も聞こえて来そうですが、そうなると粒子の種類と数を一定の法則で変えて、持ち運べるほど粒子の数を減らす=重さを減らす必要があります。そして、再現する時に元々あった粒子を現地で調達するか持ち運んで再構成するということになりますが、持ち運ぶ場合は運んでいる物体を構成していた粒子の質量合計は変わらないので、意味のない行為ですね。
では、他に方法はあるのでしょうか?
私はこれまで得て来た物理学の知識からいうと一つだけ可能性のある方法があります。それは量子力学で言う「量子の絡み合い」を使った方法です。
「量子の絡み合い」の詳細な説明は割愛しますが、現在、実現できている「テレポート」がこの原理を使っています。量子テレポートと言いますが、超ミクロな量子ならば、数100km離れた場所へテレポートする実験は成功しています。
理論的には元の物体を構成する量子とその状態(情報)を全て正確にスキャン出来て、遠く離れた場所で同じ量子を用意しておけば、量子の状態(情報)のみを持ち運んで現地で再構成すれば、元の物体を再現できるようです。
つまり、カプセルには元の物体の持つ「量子情報」さえ保存しておけば、バイクや家、さらには人間も持ち運び可能かも知れません。
ただし、人間のような大きな物体の場合、構成する原子だけでも数え切れないほどの数と状態があるので、現時点ではほぼ不可能と言えるでしょう。
人類はこれまで不可能とされて来たことを実現して来た歴史があるので、理論的に可能であれば将来的には実現出来るのかも知れませんね。
飛行機、ロケット、テレビ電話・・・etc。
SFだけの世界だったものが現実となっているので、もしかしたら・・・