自由意志はない?  〜「選択」は幻想?〜 Part2

前回は神経学や心理学的側面からの「自由意志はない」との見解でしたが、今回は物理学的側面からの見解を紹介したいと思います。
現代物理学を支えるアインシュタインの「相対論」では、「運動や重力」が時間を遅らせたりするので、それぞれが「固有」の時間を持つとされています。

実際、地球を周回する人工衛星の時計は地上の時計より僅かながらずれているので、修正しながら運行しています。

この事実から、私の現在はある人の未来であり、あるいは過去であったりすることが起きるので、「過去」は過ぎ去らず、「未来」は既に存在していると計算上成り立ちます。

アインシュタインは論文発表後は、私達が感じる「過去、未来、現在」は幻想であると言い残しているそうです。
実際、時間というのは未だに科学でも良くわかっていない謎の存在です。物事の変化によって感じる「主観的」な「概念」かも知れません。逆に変化が起きなければ「時間」を感じることもないでしょう。

先に紹介した通り、過去、現在、未来が同時に存在していると理論上も観測上も成り立っている以上、私達には選択の余地はなく、自由意志は存在しないという結論に辿り着きそうです。

が、しかし、同じ物理学でも物質を構成するミクロの世界から世の中を観察すると、そう単純でもなさそうです。
また、普段私はサッカーを楽しんでいますが、神経学的に7秒以内に意思決定しているという研究結果では説明出来ない事象を目にしています。
次回は、今までの主張と反することを紹介していきたいと思います。

次回へ続く

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